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2010年11月9日 みなと新聞より

阿部長商店 「大船渡食品」竣工祝賀会に300人
阿部社長「新たな時代へ挑戦」

 気仙沼の大手水産メーカー、阿部長商店(本社・宮城県気仙沼市、阿部泰浩社長)は7日、「大船渡食品」の竣工祝賀会を開いた。行政関係者や地元水産関係者ら大船渡をはじめ全国から300人が出席し、大船渡食品の門出を祝うとともに、同社のさらなる事業発展を祈念した。
 冒頭、阿部社長は大船渡に大規模な集約型工場として大船渡食品を建設した経緯を説明しながら、「当社のノウハウと最新技術を導入した工場建設は新たな時代に向けた挑戦。生鮮から加工までを行う集約型工場で、海外輸出の拠点ともなる。稼働は順調で、製品の品質も国内外から高い評価を受けている。大船渡は水揚げが豊富で、こうした水産資源を有効活用し、国内はもちろん、海外輸出も原料だけでなく、加工品まで手がけ、大船渡産の水産品を世界に広げていきたい」とあいさつ。
 達増拓也岩手県知事(代読)は「9月に見学した際、スケールの大きさ、徹底した衛生管理、従業員の活気あふれる工場に感心した。大船渡地区の雇用、地域経済の活性化に貢献する企業であり、活力ある地域社会になるようますます力を発揮してもらいたい」と期待を込めた。甘竹勝郎大船渡市長は「現在、魚市場をHACCP対応型に整備している。これを機に大船渡が三陸沿岸の中核として隆盛するよう、阿部長商店の力も借りて発展を目指していく」と意欲をみせた。藤原良信参院議員、七十七銀行の鈴木勇常務、大船商工会議所の甘竹秀雄前会頭も祝辞を述べた。
 続いて、鏡開きが盛大に行われ、大船渡魚市場の菅野祐三社長の乾杯発声で祝宴に入った。
 大船渡食品は7月末に竣工、8月下旬に本格稼働を始めた。1日200トン以上を処理する生鮮・冷凍ライン、冷蔵庫も1万3100トンと東北最大級の庫腹量を有し、HACCP対応の衛生管理が徹底された水産の総合的機能を持つ国内でも有数の施設だ。サバやサンマなど大船渡をはじめ、岩手県内で水揚げされた魚を中心に、”三陸産”の水産品を国内外へと発信する拠点として位置付ける。


2010年11月10日 水産経済新聞より

国内外から300人、盛大に 見学会、効率の良さに驚きの声
阿部長商店 大船渡食品竣工式典

 阿部長商店(阿部泰浩社長)が岩手県大船渡市に建設した大船渡食品の竣工式典が11月7日、大船渡市の大船渡プラザホテルで挙行された。
 地元大船渡市はもとより、日本全国、外国から300人が出席、わが国でも有数の水産食品工場の完成・稼働をともに祝った。
 式典で、同社の阿部社長は「時代にニーズに合わせ気仙沼、南三陸町、石巻に施設を整備してきたが、散在していたことから集約型の工場が必要だと考えていた。そんな時、広大な土地があり、水産資源が豊富で外貿コンテナ基地が整備されている大船渡市への進出の話があり、輸出も視野に入れた工場の建設を決断した」と、進出の背景を述べた。
 さらに、「これまで培ったノウハウを生かし効率のよい、安全・安心食品の製造、環境に配慮した工場の建設を目指した。工場は順調に稼働し2か月余り経過したが、内外から製品に対する高い評価を得ている。来年4月からは加工品の生産を始めるが、その国内販路の拡大とともにおいしい加工品の輸出にも取り組みたい」とあいさるした。
 引き続き、設計施工を担当したフジタが工事経過報告を行い、同社東北支店、ヤマダ技研、藤田鉄工所、雄建築設計事務所、佐賀組、三和水道工事店、シェルタッチ工業、マルタツ、昭和きかんの9社に感謝状が贈られた。
 このあと、達増拓也岩手県知事は「国内最大級の工場を見せてもらい、岩手発の新食品が加わることになる」とのお祝いの言葉を寄せ(代読)、甘竹勝郎大船渡市長は「産業基盤整備に力を入れてきた成果が実った」、藤原良信参院議員は「阿部長商店の発展とともに世界に羽ばたく大船渡に」と祝辞を述べた。
 鈴木勇七十七銀行常務は「立地条件もよく、地元振興に役立つ施設が完成した」、甘竹秀雄大船渡商工会議所名誉会頭は「大船渡港は食品の輸出港になってほしい。その核となる阿部長商店大船渡食品の完成だ」とお祝いの言葉を述べ、引き続き、国内だけでなくロシアや中国各地からの祝電が披露され、祝宴に入った。
 なお、竣工式典に先立ち午前10時から、完成した同食品工場の見学会が行われ、工場の広大さと作業効率の良さに驚きの声を上げる人が相次ぎ、設備された機械類、排水処理施設などについて担当者の説明を熱心に聞いていた。