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2011年10月21日 水産経済新聞

190トンを地元に水揚げ 「亀洋丸」ブランド商品再生に弾み
震災後初、冷凍カツオ 気仙沼・カネシメイチの18亀洋丸 阿部長商店が協力

 カネシメイチ(小山修司社長)所有の遠洋カツオ一本釣漁船・18亀洋丸(455トン、29人乗り組み)は、17、18日の2日間、気仙沼魚市場に約190トンの冷凍カツオを水揚げした。
 3月11日の東日本大震災後、同魚市場への冷凍カツオの水揚げは初めて。気仙沼「亀洋丸」ブランドのカツオ製品再生に期待が寄せられている。
 同船が今漁期最終となる東沖のカツオ漁場に出漁したのは8月27日。9月1日から操業を開始。「いつもは1か月ほどで満船して帰港でき、年間7-8航海のうち東沖での操業は5航海程度できるのだが、今年はカツオの群れが薄く日数がかかり、4航海に終わってしまった」と同船の濱地孝隆漁労長。
 「三陸で活餌が入手できずに九州まで買いに行っているほど。また、保管する冷蔵庫も被災し、気仙沼での水揚げを諦めていた」と同漁労長。しかし、同魚市場で流失した水揚げ用のコンベアなどの資機材の手当てがついたこと、積荷のほとんどは阿部長商店が引き受けることになったことから、地元、気仙沼魚市場で水揚げしたもの。
 カネシメイチと阿部長商店は早くから協力して気仙沼の「亀洋丸」ブランドのカツオ製品を作ってきた。同商店の阿部泰浩社長は、東沖の脂の乗ったおいしいカツオが、今漁期は最終の水揚げになるということを聞き「ぜひ気仙沼に、とお願いしたところ船主さんの協力を得ることができ、気仙沼水揚げが実現した」と喜ぶ。
 同商店グループの気仙沼市・赤岩港工場の修復工事が進んでいることから、「気仙沼に水揚げされたカツオを原料に、気仙沼の工場でカツオの刺身やたたきなどの加工食品を製造し、『気仙沼亀洋丸』というブランド名を再生させたい」と阿部社長は話している。