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2012年4月11日 水産経済新聞

復興へ第一歩 サンマ・サバ「干物御膳」シリーズ開発 

 東日本大震災で被災し、今年1月下旬、復旧工事を終えた気仙沼市赤岩港水産加工団地内の阿部長商店(阿部泰浩社長)・気仙沼食品加工センターは、復興の第一歩にとサンマ、サバを原料とした「干物御膳」シリーズを開発した。販売開始直後から、「素材・鮮度・おいしいにこだわった干物」との評価を受け順調な受注。同社は同シリーズの先行きに確かな手応えを得ている。
 新発売した商品は「さんま黒糖みりん干し」「さんまの開き干し」「さんまのみりん干し」「さんまのみりん干し20枚入り」「さばの黒糖みりん干し」の5アイテム。
 「うまい!三陸」をキャッチフレーズに、いずれも素材を吟味し、鮮度と味を大切に、丁寧に作り上げてあり、「職人手づくりの気仙沼発の味」と謳った極上の「旨み干し」シリーズ。
 「さんまの開き干し」「さんまのみりん干し」は、「朝専用」が謳い文句。レンジで2分温めると食べることができる手軽さ抜群の商品。腹骨を除去してある食べやすさが、丸かじりできる「魚」と、発売開始直後から支持されている干物。弁当のおかず、酒のつまみにも最適。
 同工場、かつて農林水産祭で天皇杯を受賞した「あぶりさんま」などの水産食品を創り出した同社グループの水産食品開発・製造の気仙沼の拠点だった。東日本大震災で1階部分が大きな被害を受け、水産製品作りの中断を余儀なくされていた。
 しかし、同社ははもちろん気仙沼復興に貢献できれば、と工場の復旧工事に取り掛かり、同団地で真っ先に再生にこぎ着けた。そして、「三陸の新鮮な素材を生かした食品から手掛けていこう」という方針で、気仙沼港に水揚げされるサンマ、サバを原料としたみりん干の「干物御膳」シリーズの開発に取り組んでいた。
 同社は、「干物御膳」シリーズに加え、気仙沼魚市場に水揚げされるカツオなどの生鮮出荷、サンマ、サバ、サケなどのフィレーや切身、漬け魚、カツオタタキ、あぶりさんまなどの炙(あぶ)り商品のほか、サバ、ブリ、サンマの味噌煮などのレトルト食品の生産を行う同社ブループの気仙沼の拠点工場として、事業を展開していく方針としてる。