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2013年2月18日 日経MJ

水産物、一貫で提供 品質保証・鮮度アピール

 「一貫生産」をキーワードに付加価値を高めた水産物の販売が広がっている。漁獲から販売までをすべて自社や提携先で賄うことで生産履歴が明確になり、品質保証がしやすくなる。漁獲後の処理・加工や保存の徹底による鮮度向上を打ち出し、ブランド価値の増大や販路開拓につなげる。
 水産加工業の阿部長商店(宮城県気仙沼市)は東日本大震災以降、地元の一本釣り船「亀洋丸」と協力し、同船が漁獲したカツオやビンナガマグロを原料とした刺身商材を一般向けに販売し始めた。
 カツオは以前から外食店など業務向けに提供していたが、震災後はインターネットなどを通じて消費者に直接販売するようにした。
 原料は旬の夏から秋に三陸沖で捕れた魚に限定している。亀洋丸が水揚げ直後に船上で凍結した魚を阿部長商店が購入し、加工して販売する。
 ~中略~仲介業者を通さないため、市場経由の半額程度の設定だ。「不特定多数の船から原料を仕入れると漁場や鮮度が曖昧になる。震災で従来の販売先を失ったこともあり、一般消費者を開拓したい」(同社)という。
 ~以下略~